サンティアゴ巡礼 DAY4 エル・アセボ~カカベロス

イタリア人巡礼者フランコの写真 カミーノ
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サンティアゴ巡礼 DAY4 エル・アセボ~カカベロス 27.8km

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4日目、日の出前からの出発

エル・アセボ村で泊ったアルベルゲ自体は新築物件で丁寧に清掃が行き届いており、とてもきれいな施設だったが、ドミトリーの同室の人のイビキが凄まじく、深い眠りにつくことはできなかった。そのため珍しく日の出前に起床し、出発することとなる。

すでにみんな起床し、アルベルゲを出ていたので、フランスからサンチアーゴに巡礼して、またフランスに戻る逆巡礼をしている最中と話していた残っていたフランス人と健闘を伝え合い、お互いに逆の巡礼路を歩みだす。

巡礼路は国道と思しき、アスファルトの道を蛇行するように何度かくねくねと曲がる道で、下り坂。正直アスファルトの道路を歩けば距離もショートカットもできて楽なのだろうが、辺りは暗く、車に轢かれそうでやめておく。

エルアセボの早朝巡礼の写真

 

蛇行する砂利の山道を歩く。

眼下には次の大きい都市、ポンフェラーダの街の明かりがポツポツと見える。遠くで太陽が顔を出す。

エルアセボからの日の出の写真

 

薄暗い闇の中をヘッドライトで前を照らしながら、しばらく歩き続けると朝日が登ってきた。

巡礼を始めてよかったなぁと思うことは、早朝の驚くほどキレイな風景がある。空気は澄んでいて、朝日を浴びた光景が毎朝、毎朝美しく感じる。日本でも早朝の景色は空気が澄んでいて美しいと思うが、普段の生活の中で、早起きなどすることはないからとても新鮮。日本に帰国してもたまには早朝に散歩して日の出を見ようと思った。

エルアセボからの日の出の写真

 

愛らしい村、ラス・ヒランデラス

明けてきた夜の道を歩いていると「エル・アセボ」の次の村「ラス・ヒランデラス」に着いた。古くからの建物が残っていて小さい村だが、建物に趣があり美しい。

ラスヒランデラス村の写真

 

家が丁寧に花で飾られていて、愛らしい。家主の性格を表しているよう。素敵すぎる民家。

ラスヒランデラス村の写真

ラス・ヒランデラス村は小さな村で巡礼路に沿って家屋が数軒立ち並ぶ小さな集落であった。朝早いためバルやレストランもやっていないことからすぐに通り過ぎることにした。

村を抜けるとすぐに道は硬い岩盤の道が始まり、長い間続く。この辺の道はトレッキングシューズで歩くとだいぶ楽である。

日がまだ昇っていないのと、川が近くにあるせいか気温が低く感じ、少し肌寒い。

モーリナセリカへの道の写真

 

川沿いの村、モーリナセリカ

しばらく山道を下り続けると林の間から麓にある大きな教会が見えてきて、山道を降りきると次の街、モーリナセカに着いた。

石畳の石橋を渡り、民家やレストラン、アルベルゲが立ち並ぶ、モーリナセカの村に入った。

モーリナセカの入り口となる石橋。

モーリナセリカの村の入口の写真

モーリナセカは比較的大きな村で川が街の端から端まで沿って流れている。宿泊したエル・アセボから大分、標高が下がったが、川沿いのためひんやりとした空気を感じ、肌寒い。風光明媚な石造りの教会や建物が立ち並び、アルベルゲやレストランもいくつかあることから滞在も楽しそうでな村である。まだ歩いて2時間も立っていなく、休憩を取るにも早すぎたのと、お腹も空いていなく、午前もまだ早い時間のため、このまま歩き続けることにした。

通りの脇道でモーニング中の猫の親子。母猫らしき猫がサバトラとシャムネコのミックスのようで、2匹の子猫が見事にサバトラとシャムネコに完全分離しているような。

モーリナセナカの朝ごはん食べているを猫たちの写真

メイン通りのカフェにあるカミーノ巡礼のアイコン。ビートルズのアビーロードを模したデザインがかわいい。

アビーロードを模したカミーノ巡礼アイコンの写真

日本のNPOの石碑。ループ88四国と書いてあることから四国のお遍路と関連があるみたい。

日本のお遍路とかかわりがあるらしいの写真

ナイスガイ、フランク

モーリナセナカ村を出てバス停のようなベンチがあったので水を飲んで写真を撮る。

モーリナセナカ村を出た時の写真

 

木の枝が数珠つなぎになっている不気味な木。

数珠つなぎの木の写真

しばらく歩いて。。。とここで気づく。

自撮り棒がない。

さっき休憩がてらにバックアップを降ろしたバス停のベンチに置き忘れたしか考えられず。ショック。

たぶん、2キロくらい歩いてしまったんだよね。戻るとかめんどくさい。でも、この先、巡礼路で自撮り棒買えるか不明。

結論、戻るしかない。。。

1キロ歩いたくらいでと見知った人が歩いてくる。昨日のアルベルゲで同宿だったイタリア人のフランコが歩いてきた。

フランコはイタリア語しか話せないので、イタリア語を話せない自分には何を言っているかわからないのだが、バックアップを開けろとひたすらジェスチャーしてくる。

コレ、おまえのだろ?たぶん、そう言ったフランコの手には自撮り棒が!マジか!ありがたい!!

フランコの顔は海外ドラマのロストに出てくるジョン=ロックにそっくりなんだけど。優しいおじいちゃん。

昨夜、ジェスチャーを交えてコミュニケーションをしたところ、イタリアのローマに住んでいて、マンションのオーナーだから自由に旅行できるみたいなことを言っていた。イタリア語とスペイン語は似ているので、巡礼中に現地の人と話すことに問題はないらしい。羨ましい。

凛々しいフランコの後ろ姿。バックパックもでかい!

イタリア人巡礼者フランコの写真

 

足にマメみたいのができる

しばらくして靴ずれが発生して歩みが遅くなり、フランコには追歩できなくなった。

面倒くさがって早朝の出発前に足にきちんとワセリンを塗りこまなかったせい。

山道に入ったので、次の大きい街、ポンフェラーダの近くまで行ったらワセリンを塗ろうと思った。

遠くにポンフェラーダが見える。郊外は高層の団地のようなマンションが見える。清々しいほどの晴天。

ポンフェラーダ郊外の光景の写真

しばらくして路上でトレッキングシューズを脱ぎ、靴下を脱ぐと足の指にマメの予備軍のようなものができていることに気がついた。

やはり、ワセリンで足を塗っておくことは巡礼で必要不可欠ということをみをもって知る。

ポンフェラーダの街に入り、すぐに見える名所、ロステンプラリオス城。十字軍の城とのことで関心高かったのだけど、だいぶ改修されているようなので、見学はパスすることに。

ポンフェラーダ城の写真

ポンフェラーダはかなりきれいな街だが、一歩中に足を踏み入れると、16世紀半ばに建てられた時計塔があり、街の歴史を感じさせる。この先にスペイン広場がある。

ポンフェラーダのクロックタワーの写真

 

お腹が空いたのでスペイン広場にある店に入って、ランチを取る。タコスセットだったと思うけど、美味しくはなかった。

フライドポテトも冷凍で残念。コーラが一番おいしい。

ポンフェラーダのランチの写真

ポンフェラーダの街は城がある旧市街と新市街の間に谷間のような道路があり、歩行者は渡れないため、無駄に歩くこととなった。

スーパーマーケット脇の壁画。

ポンフェラーダの壁画の写真

郊外にでて、住宅地の間を抜けるように巡礼路は続く。

ポンフェラーダ郊外の写真

あまりの暑さにスポーツバーに駆け込み。

カーニャ(生ビール)を注文、冷えたサンミゲルとガスパッチョが出された。カーニャうんまっ!

ポンフェラーダ郊外のスポーツバーでビールを一杯の写真

残念ながらリーガエスパニョーラの時間ではないため、サッカーの中継はやっていなかった。

レアル・マドリーと並んで、地元SD ポンフェラーダのタオルマフラーが飾られている。

地元ポンフェラーダチームのタオルマフラーが飾られた店内の写真

紅葉がきれいでベンチが素敵な町並み。

ポンフェラーダ郊外の紅葉がきれいな建物の写真

 

ビーチサンダルで巡礼してみた。

フエンテス・ヌエバス村。遠くで黄色く黄葉が色づいている。道路はアスファルトの真っ直ぐな道が続く。トレッキングシューズは重く、アスファルトに合わないので、ビーチサンダルを履いて歩くことにした。これが思った以上に快適。

フエンテス・ヌエバスの草原の写真

カンポナラヤの街に入った。道路沿いに建物が並ぶこじんまりとした小さな街。

パスタの広告。この広告が果たして正解なのかは不明。

カンポナラヤの街のパスタの広告の写真

カンポナラヤの端にあるワイナリー。1.5ユーロでワインとピンチョスがいただける。

赤ワインをお願いした。ピンチョスは残念ながらただのパンだった。

カンポナラヤのワイナリーの写真

ワイン樽ならぬワイン貯蔵庫

ワインの貯蔵庫の写真

ここはカンポナラヤの高速道路の入り口のようで、道路が大きい。道路沿いに歩くと高速道路入り口へといってしまう。

カンポナラヤの高速道路周辺の写真

 

正解はコチラ。ワイナリーを過ぎたら道路沿いではなく左の道に入り込む。一見、私有地ぽい雰囲気を醸し出しているが左の森の道を抜けると高速道路を高架で渡れるようになっている。

カンポナラヤの正解の巡礼路の写真

 

道に迷ったがなんとか巡礼路に戻り、高速道路を高架で渡る。

高速道路を渡る写真

ビーチサンダルは軽くて快適だったが、クッションがないので、アスファルトの硬さがダイレクトに足に伝わり、足が疲労を感じてきた。

しょうがないので、飛行機の機内で履くように持ってきたマリンシューズを履く。マリンシューズは海であるくためのシューズなので、靴底は排水ように穴が空いている。それでもビーチサンダルよりクッション性がまだあるので、マシである。

個人的には、トレッキングシューズではなく、トレイルラン用のランニングシューズが良いのではないかと思った。

夏ならTevaみたいなスポーツサンダルでも良いかもしれない。

高速道路を渡った先は土埃が舞う平原になる。黄色の道標が導いてくれる。

巡礼路の道標の写真

 

並木が美しい。

美しいポプラ並木の写真

広大なワイン畑が広がる。

ワイン畑の写真

 

巡礼路をへとへとになりながら歩いていたら、背中をドンとされた。振り返ると大きな犬がハァハァ言いながら体当たりしてくる。なでても体当たりしてくるw 大型犬なので勢いが強い。飼い主らしきおじいさんはテレビに夢中。どうも寂しかったよう。

犬は洗ってなく触ってた手が脂っこい。。。

寂しがり屋の犬の写真

カカベロス着

本日の宿泊地、Cacabelos(カカベロス)の入り口

カカべロス入り口の写真

 

巡礼宿は町外れの教会の隣。向かう途中の旧市街でエル・アセボで会ったインド系オーストラリア人のイヴォンヌが二人部屋で最高よ。って興奮していたけど、ほんソレ! 1人でチェックインしたら、2人部屋を1人で使っていいと言われる。これで5ユーロ。ラッキー。

シャワーの水温はぬるいけどきれいな設備で良き。洗濯場もたくさんあり、洗濯板、干し台も充実していて壮観な光景。80人収容できるだけある。

23時までオープンで8時までにチェックアウトしないといけないルール有り。

Arvelge Municipal De Cacabelos  Municipalなのでカカベロス市が運営しているよう。

カカベロスの教会の写真

夕食はレストランにしようかと思ったけど、メニューの内容がスペイン語でわからないから地元の人が入っているバルへ。ちょうどチャンピオンズリーグのトットナム対パリ・サンジェルマンが放映されていた。ナイス!
お酒頼むごとにピンチョス(おつまみ)が選べるスタイル。オイルサーディンが乗ったパンとチーズが乗ったパン、レンズ豆のガスパチョをいただく。ピンチョスは美味しくて、この店はいい感じ。バルカルチャーは好きだなー。
カカベロスのバルで赤ワインとガスパッチョの写真
次の試合はFCバルセロナだったんだけど、メッシなどのスター選手が多く出場していて華麗なボール回しをして試合運びが楽しすぎるんだけど、同じスペインでも地方が違うのか地元の人はテンション低め。最後まで見たかったけどアルベルゲの門限が23時のため、途中で店を出る。
カカベロスのバル店内の写真
カカベロスのアルベルゲの門限の写真
よく会うフランス人のおばちゃんがあんた、この自販機タダで飲めるわよ。飲まないと損よ。みたいなことをいうのでカフェオレをいただく。ほんとにタダでした。夜は冷え込むので温かいカフェオレが身にしみる。
カカベロスのアルベルゲの無料自販機の写真

 

本日の巡礼

  • 巡礼時間: 9時間20分
  • 巡礼の開始と終了時間: 07:50-17:10
  • 歩行距離: 30.1㎞
  • 天気: 晴
  • 気温: 31℃
  • 飲み物  🍺🍺🍺🍷🍷
  • 宿泊施設: Arvelge Municipal De Cacabelos | 5 ユーロ

アスファルトが多いルートのため、トレッキングシューズは不向きな巡礼コンディションでした。

そのため、途中からビーチサンダルで巡礼していました。

ポンフェラーダは旧市街のスペイン広場や十字軍の城など見どころ多そうな街でしたが、あまり距離を稼いでなく経路の途中のため、カカベロスまで進みました。カカベロスの市営のアルベルゲは個室タイプ(ドミトリーではない)だったので、おすすめです。

日中の気温は熱く30℃を超え、ポンフェラーダから先は、ほぼほぼ市街地と市街地を結ぶ道を歩くため、日陰はなく、暑かったです。巡礼には帽子を持っていくことをおすすめします。現地ではなかなか見つからないし、好みのものもなく、安くもないので、日本でAmazonとかで購入して行ったほうが良さげ!

4日目の巡礼路の写真

4日目の巡礼路拡大版の写真

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